桐生市で脊柱管狭窄症にお悩みの方へ

query_builder 2023/07/23
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<症状>

脊柱管狭窄症の症状は、脊椎の脊柱管内で神経組織(脊髄や神経根)が圧迫されることによって引き起こされます。圧迫された神経組織によって、様々な症状が現れる場合があります。以下に脊柱管狭窄症の主な症状を詳しく説明します:


1. 腰痛:

腰椎の脊柱管狭窄症では、腰痛が最も一般的な症状です。この痛みは通常、腰の中央部分から臀部にかけて広がります。長時間の立ち上がりや歩行、姿勢の維持が症状を悪化させることがあります。特に腰を前屈させたり、重いものを持ち上げたりすると痛みが増すことがあります。


2. 下肢のしびれや痺れ:

脊柱管狭窄症によって圧迫された神経組織が、脚や足の神経を含む場合、下肢(足)にしびれや痺れが生じることがあります。特に坐骨神経(ひざから足先にかけて走る神経)が圧迫される場合、坐骨神経痛と呼ばれる痛みが生じることがよくあります。


3. 下肢の筋力低下:

脊柱管狭窄症による神経の圧迫は、下肢の筋肉に信号を送る神経を妨げることがあります。結果として、足や脚の筋力が低下する場合があります。長期間無視されると、筋力低下が進行して歩行困難やバランスの悪化を引き起こすことがあります。


4. 腰椎脊髄症状(Cauda Equina症候群):

脊柱管狭窄症が非常に重度の場合、腰椎脊髄症状と呼ばれる深刻な状態に陥ることがあります。腰椎脊髄症状では、尿や便の排泄に関する障害が生じることがあります。排尿・排便のコントロールが難しくなるほか、麻痺が発生する可能性もあります。これは緊急の医療処置を必要とする重篤な状態です。


5. 歩行困難:

脊柱管狭窄症が進行すると、下肢のしびれや筋力低下が進み、歩行に支障をきたすことがあります。特に、長時間歩くことや階段を昇り降りすることが難しくなることがあります。


6. 症状の側面化:

脊柱管狭窄症の症状は通常、脊椎の特定の部位によって引き起こされるため、片側の症状が強く出ることがあります。例えば、腰の片側や脚の片側にのみ痛みやしびれが現れることがあります。


これらの症状は、脊柱管狭窄症の進行度や症例によって異なります。症状が進行したり、重度の場合は早期の診断と治療が重要となります。自覚している症状がある場合は、早めに医師の診察を受けることをお勧めします。


<原因>

脊柱管狭窄症の原因は、主に脊椎の変性性変化によるものが一般的です。脊椎は体重を支え、保護するために重要な役割を果たしていますが、年齢とともに変性が進行することで脊柱管狭窄症が引き起こされることがあります。以下に詳細な原因を説明します:


1. 椎間板の退行性変化:

椎間板は脊椎の間にあるクッションの役割を果たす軟骨組織です。年齢とともに、椎間板は水分を失い、弾力性が低下します。これにより椎間板の高さが減少し、脊柱管内のスペースが狭くなることがあります。


2. 骨棘(こっきょく)の形成:

脊椎の変性により、骨棘と呼ばれる骨の突起が形成されることがあります。骨棘は脊柱管内に向かって成長することがあるため、神経組織を圧迫する原因となります。


3. 関節の変性:

脊椎の関節も年齢とともに変性します。特に椎間関節と呼ばれる関節は、変性によって肥大し、周囲の組織を圧迫することがあります。


4. 外傷:

事故やけがによる外傷も脊柱管狭窄症の原因となることがあります。脊椎に外部からの衝撃が加わることで、脊柱管内の組織が圧迫されることがあります。


5. 先天的な要因:

一部の人々は、先天的な要因により脊柱管が狭い状態で生まれています。これによって神経組織が通常よりも早く圧迫される可能性が高まります。


脊柱管狭窄症は一般的に高齢者に多く見られますが、若い年齢でも外傷などの要因によって発症することがあります。また、遺伝的な要因も関与することが報告されています。


以上の原因によって脊柱管狭窄症が発症し、神経組織の圧迫が生じることで、患者は腰痛や下肢のしびれ・痺れなどの症状を経験することになります。早期の診断と適切な治療が重要であり、症状の進行を防ぐために予防や適切な姿勢の維持が重要となります。


<検査と診断>

脊柱管狭窄症の検査と診断には、患者の症状や身体所見を評価する臨床的な方法と、画像検査を組み合わせることが一般的です。以下に脊柱管狭窄症の検査法と診断方法について詳しく説明します:


臨床的評価:

脊柱管狭窄症の患者の最初のステップは、医師による詳細な臨床的評価です。患者の症状や病歴について詳しく尋ねることで、痛みやしびれの程度や局所化、症状が現れる条件(例:歩行時、夜間、特定の動作など)などを把握します。また、身体所見により神経学的な異常や筋力低下の有無を確認することがあります。


神経学的評価:

患者の反射、筋力、感覚などの神経学的評価が行われます。特に下肢の筋力と感覚に異常がある場合、脊柱管狭窄症の可能性が高まります。


画像検査:

脊柱管狭窄症の診断には、画像検査が非常に重要です。以下の検査が一般的に使用されます:


X線:脊椎の骨の異常や変形を評価するために行われますが、脊柱管狭窄症の神経組織自体はX線で直接観察することはできません。


MRI(磁気共鳴画像):最も一般的に使用される画像検査であり、脊柱管内の脊髄や神経根、椎間板などの詳細なイメージを提供します。MRIは神経組織の圧迫や異常を非常に詳細に評価することができます。


CT(コンピュータ断層撮影):X線とコンピュータを組み合わせた画像検査で、骨の詳細な形態を評価することができます。MRIよりも骨の評価に優れているため、骨棘や骨の異常を評価する際に用いられることがあります。


ミエログラフィー:神経機能を評価するために、造影剤を使用した特殊なX線検査です。脊髄や神経根の圧迫を評価するのに役立ちます。


これらの検査を組み合わせることで、脊柱管狭窄症の診断が確定されます。検査結果に基づいて、症状の程度や原因を特定し、適切な治療法を選択することが重要です。早期の診断と適切な治療は、症状の進行を遅らせるために重要な役割を果たします。


<治療法>

脊柱管狭窄症の治療法は、症状の程度や原因、患者の年齢や健康状態などによって異なります。一般的には保守療法と手術療法が選択肢として考慮されます。以下に脊柱管狭窄症の主な治療法を詳しく説明します:


保守療法:

軽度から中等度の脊柱管狭窄症の場合、まず保守療法が試みられます。これには以下のような治療が含まれます:


休養と安静:患部を安静に保ち、脊柱に負担をかける活動を控えることで症状の緩和を図ります。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):痛みや炎症を抑えるために、医師の指示に従ってNSAIDsを使用します。


物理療法:理学療法士による運動療法や牽引(テンション)などの物理療法を行い、筋力を強化し、症状の軽減を図ります。


神経ブロック:痛みを抑えるために、局所的に麻酔薬やステロイドを注射する神経ブロック治療が行われることがあります。


手術療法:

保守療法が効果的でない、または脊柱管狭窄症が重度である場合、手術が検討されます。手術の目的は、脊柱管内のスペースを広げ、圧迫された神経組織を解放することです。脊柱管狭窄症の手術にはいくつかのオプションがあります:


椎間板摘出術(ディスケクトミー):脊柱管内を通って神経根が圧迫される場合、椎間板摘出術によって圧迫を解除します。


脊椎融合術(スパインフュージョン):変性的な脊椎を安定化するために複数の椎骨を融合させる手術です。これにより、脊柱の異常な動きを防ぎ、圧迫を軽減することができます。


デコンプレッション手術:脊柱管内の圧迫を緩和するために脊柱の一部を切除する手術です。


人工椎間板挿入術:椎間板の摘出後に人工椎間板を挿入し、脊椎の動きを保持する手術です。


手術療法は一般的に重症な場合に選択され、手術後はリハビリテーションやフォローアップが重要です。治療法は個々の症例によって異なるため、患者と医師との共同の判断に基づいて最適な治療方法を決定することが重要です。また、早期に治療を始めることで、症状の進行を防ぐことができる可能性が高まります。


<予後>

脊柱管狭窄症の予後は、症状の程度、治療法の選択、患者の年齢や健康状態などによって異なります。脊柱管狭窄症は進行性の疾患であるため、早期の診断と適切な治療が重要です。以下に脊柱管狭窄症の予後について詳しく説明します:


1. 保守療法の予後:

軽度から中等度の脊柱管狭窄症の場合、保守療法を適切に行うことで症状が改善する可能性があります。保守療法は非手術的な治療法であり、休養、薬物療法、物理療法などが含まれます。症状が軽度である場合や患者が高齢で手術リスクが高い場合には、保守療法のみで十分な改善が得られることがあります。


2. 手術療法の予後:

重度の脊柱管狭窄症や保守療法の効果が限られた場合、手術が適応されることがあります。手術によって圧迫された神経組織を解放し、脊柱を安定化させることで症状の改善が期待されます。手術の成功率は一般的に高いですが、手術に伴うリスクや合併症も考慮する必要があります。手術後のリハビリテーションやフォローアップが適切に行われることで、手術の効果を最大限に引き出すことができます。


3. 早期の治療の重要性:

脊柱管狭窄症は進行性の疾患であるため、早期の治療が重要です。症状を放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。適切な治療を受けることで、症状の進行を遅らせることができる可能性があります。


4. 予防:

脊柱管狭窄症の予防には、適切な姿勢の維持、腰を過度に負担しないこと、適切な運動や体重管理が重要です。また、喫煙を避けることも脊柱の健康維持に役立ちます。


予後は個々の症例によって異なるため、患者と医師との共同の判断に基づいて最適な治療方法を決定することが重要です。治療は症状の進行を遅らせるために早めに始めることが重要であり、適切なケアとフォローアップが継続されることで、患者の生活の質を向上させることができるでしょう。


<予防と注意点>

脊柱管狭窄症の予防と注意には、以下のようなポイントが重要です。これらの対策を実践することで、脊柱管狭窄症のリスクを低減し、脊椎の健康を維持することが期待されます:


正しい姿勢の維持:

日常生活での正しい姿勢を保つことが脊柱の健康に重要です。長時間の不適切な姿勢を続けると、脊椎に負担がかかり、脊柱管狭窄症のリスクが高まる可能性があります。座る際には背筋を伸ばし、デスクワークやコンピュータ作業の際には姿勢を変えたり、休憩を取ったりすることが重要です。


適切な運動:

適度な運動は脊柱の健康にとって重要です。脊柱を支える筋肉を強化するために、背筋を鍛えるエクササイズやコアトレーニングが役立ちます。また、ウォーキングや水泳などの有酸素運動も脊柱の健康に良い影響を与えます。ただし、激しい運動や重い荷物の持ち運びなど、脊柱に負担をかける活動には注意が必要です。


体重管理:

過体重や肥満は脊柱に余分な負担をかけることがあります。適切な体重を維持することで脊椎の負担を軽減し、脊柱管狭窄症のリスクを低減することができます。


喫煙の避け:

喫煙は脊椎の健康に悪影響を及ぼすことが知られています。喫煙により脊椎の血流が悪化し、脊柱の変性が進行するリスクが高まります。喫煙を避けることで脊椎の健康を維持することが重要です。


慎重な身体活動:

スポーツや身体活動を行う際には、安全性に配慮することが重要です。脊椎に衝撃を与えるスポーツや危険な身体活動は、脊柱状態を悪化させることがあります。適切なプロテクティブギアの着用や安全な動作の習慣化が大切です。


定期的な健康チェック:

脊柱の健康を確認するために、定期的な健康チェックが重要です。腰痛や下肢のしびれ・痺れなどの症状がある場合は、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。


脊柱管狭窄症の予防と注意を実践することで、脊椎の健康を維持し、症状の進行を予防することができる可能性が高まります。定期的な運動や姿勢のチェック、喫煙の避け、健康的な体重の維持など、日常生活での小さな変化が脊柱の健康に大きな影響を与えることを忘れないでください。


<整体でも治るの?>

脊柱管狭窄症の治療には、整体などの代替療法も含まれることがありますが、一般的には整体だけで完全に治癒することは難しいとされています。脊柱管狭窄症は、脊椎の変性性変化によって引き起こされる構造的な問題であり、神経組織の圧迫が主な原因です。


整体などの代替療法は、脊柱のバランスや姿勢の改善、筋肉の緊張緩和などを促すことで、症状を軽減させることができる場合があります。また、整体療法は保守療法として脊柱管狭窄症の症状を管理する際に補完的な役割を果たすことがあります。


ただし、整体などの代替療法だけでは脊柱管狭窄症自体を根本的に治すことは難しいケースもあるため、重症や進行中の症例では手術が必要となることも中にはあります。手術は脊柱管内のスペースを広げ、圧迫された神経組織を解放するために行われます。


脊柱管狭窄症の治療は個々の症例によって異なり、症状の程度や原因、患者の年齢や健康状態などを考慮して最適な治療法が選択されるべきです。整体などの代替療法が含まれる場合でも、医師との適切な相談や診断を受けることが重要です。脊柱管狭窄症の治療には、保守療法や手術療法を含む多岐にわたるアプローチが必要とされます。


<整体院 仁-JIN-では>

当院では、患者様の症状を見ながら、肥厚してしまった黄色靱帯を伸長させることで除圧を行い、圧迫している状態から解放させます。

整体でも歩行距離が伸びたり痛みが軽減することは多々ありますので、桐生院や久喜院にご相談ください。


整体院 仁-JIN-



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